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ロシアのカメラマンって、すごいのね。知らんかった。すまん。

 

 ロシア語表記は、Александр Веремеев。アレクサンダー・ヴェレメエフと読むらしい。

 ロシアのプロカメラマン。カメラスクールで講師もやっている。AdobeLightroomの現像プリセットも販売していて、とにかく、レタッチ技術には定評があるし、そのあたりをギリギリと攻めているカメラマンってことだ。

 

 

 スクールの紹介記事では「アレクサンダー・ヴェレメエフは、プロの商業写真家であり、官能的な女性の肖像画を作成するのが得意です。AdobePHOTOSHOPLIGHTROOM処理プログラムの見事なマスターであり、学生によると、非常に有能な資料を提供する方法を知っている優秀な教師です」

 ってことなのだが、学生たちに、こういうモデルたちの写真を見せながら、光と影、モデルの表情、肌の質感、などなどをどうやってレタッチしていくかを教えているのだろう。これらの写真は確かに有能な資料には違いないが、なにせ、モデルと背景のレベルが高すぎて、教えてもらうほうとしてはタジタジって感じかもしれない。

 

 

 ロシアのおとなりのベラルーシはモデルが国家資格っていうし、とにかく、ロシア界隈には美女が多い。なので、彼のような技術は習得しがいがあるのかもしれない。モデルのフォルムが美しいので、あとは写真の技術でより質感をアップしてクオリティをあげる、みたいな。

 

 

 自分自身の写真のどこが好きかという問いに「フレームに女性らしさとセクシュアリティを表現するのが好きです。もっと控えめに撮れると思うこともあります。私は閉じたものを解放し、彼女たちの美しさをクライアントに示すのが好きです」なんて答えている。「もっと控えめに撮れると思うこともある」っていうのが、かわいい。ついセクシーさを強調しちゃうんですよね、っていう照れがひそんでいる。

 

 

 Instagramの写真の1枚に、こんな一文をキャプションしている。ちょっと長いけど、いいこと言ってるので、紹介しておく。

 

「人はなにかを選択をしたとき、思いもよらなかった場所に飛びこみます。短いビデオを撮るために最初のカメラを手に入れたとき、撮影の仕事が、その後の私の人生を決めるとは思っていませんでした。私はいま、好きなことをして、収入を得ることができています。しかし、お金がメインではありません」

 

「私はロシアだけでなく、世界のいろんな場所で、人々と出会います。彼らの経験から学び、新しいことを学びます。異なる文化を知り、内なる世界を満たすことはささやかな報酬です。 創造性は、無尽蔵の可能性を秘めています。終わりはなく、つねに成長の余地があります」

 

「私は、一人ひとりが独自のものを持っていると確信しています。自己実現のための可能性と目的。それを見つける必要があります。『無制限のマネーサプライがあったらどうするか?』と自問自答すると、見るべき方向が理解できて、自信を持って一歩前進し、本物をつかみとることに役立ちます」

 

 

「無制限のマネーサプライがあったらどうするか」というのは、たとえば、10億円の宝くじに当たったら、なにをするかという問いである。その答えこそが、自分がほんとうにやるべきことではないか、と、彼は言う。そういうふうに思っているからこそ、彼は、世界中からオファーがあるのだろう。